「第72回マカオグランプリ」が2025年11月13日~16日にギア・サーキットで4日間にわたって開催された。今大会では「マカオグランプリFIA FRワールドカップ」、「マカオフォーミュラ4レース–FIA F4ワールドカップ」など7レースが行われ、世界各国のレーサーが難コースと言われる公道サーキットで熱戦を繰り広げた。
F4のカテゴリーでは初の世界大会となった「FIA F4ワールドカップ」で、2年連続のマカオ参戦となった佐藤凛太郎選手が見事に3位入賞。前日の予選で3位につけたものの、フォーメーションラップ時の手順違反によって30秒のタイムペナルティを受けたため、決勝では11番手からのスタート。先行車のクラッシュ、追い抜きで順位をあげ、8周目にはオーバーテイクで4番手に上がると、先行するラヤン・カレッティのコントロールを失ったマシンを上手くかわして3番手につけた。赤旗中断後に再開されたレースはセーフティカー先導となり、そのままチェッカーを受け3位となった。他の日本選手で佐藤樹選手はリタイヤとなった。優勝はジュール・ルセル(フランス)、2位はエマヌエーレ・オリヴィエリ(イタリア)。
昨年参戦したFRは決勝1周目にクラッシュしリタイヤとなってしまったが、父、佐藤琢磨氏が2001年にF3で優勝を飾っているため親子とも表彰台に立つという偉業を成し遂げ、佐藤の成長を印象づけたレースとなった。日本人選手が表彰台に上がるのは、2008年に国本京佑氏がF3で優勝して以来、13年ぶり。
メインの「FIA FRワールドカップ」決勝は、初日のフリー走行でトップタイムをとった加藤大翔(ART Grand Prix)が、日本人最高の5位。佐野雄城選手(TOM’S Racing)が9位、りー海夏澄選手(ART Grand Prix)が11位、12位に山越陽悠選手(Evans GP)、19位に中村仁選手(R-Ace GP)、22位に鈴木斗輝哉選手(TOM’S Racing)が入り、梅垣清選手(Van Amersfoort Racing)は1周目リタイアという結果になった。
優勝は、テオフィル・ナエル(フランス)、2位はマリ・ボヤ(スペイン)。
決勝は出場27選手のうち日本勢が7選手を占めたが、これは2023年まで使用されていたFIA F3車両が、日本でも選手権が行われているフォーミュラ・リージョナル車両に変更されたのに従い参加しやすくなったためで、今後も多くの日本チームの参加が期待されている。なお、5位になった加藤は来季からF3に参戦するため来年の参加は難しそう。
主催者発表によると、4日間累計の入場者数は延べ約11.6万人で、前回大会から約15%増となった。
佐藤凛太朗選手談
去年の経験を活かした走りができ、予選でクラッシュしたにもかかわらず走れるように治してくれたエンジニアに感謝したい。11番手からのスタートは厳しかったが、スタートが良く、クラッシュを避けながら走ることができた。ここはオーバーテイクが難しく、逃げる場所がないので、コースにとどまることが重要。結果は嬉しいが、悔しさもあるのでできれば来年も参加したい。父と同じカラーリングのマシンに乗れたのはうれしかった。父には「ポディウム(表彰台)に乗ったよ!」と報告したい。
(取材、写真:佐野照章)
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