日本でも人気のアパレルブランド「Supreme」やスニーカーで有名な「VANS」を傘下に持つ米国のアパレル企業「VF Corporation」がこれらブランドの運営センターを香港から上海へと移すことが分かった。1月12日の香港メディアによると、同社は11日にアジア太平洋地区業務の転向計画を発表。自社ブランドの運営センターを香港から上海へと移すほか、全世界のサプライヤーチェーンの運営基地となっているアジア製品供給センターを香港からシンガポールへ移す。運営センターの上海への移転は、中国本土の消費者との関係をさらに緊密にしたいとの考えからで、同社はすでに上海に約900人の従業員がいるという。また、製品供給センターのシンガポールへの移転は、さらに有効的に欧米のサプライヤーチェーンとのネットワークを整えるためと説明している。一部メディアから香港撤退は米中関係や政治的要素の影響なのかとの質問が出たが、これに対し同社は、中国およびアジア太平洋地区での長期的な発展を推し進めるためのもので、香港は依然として重要な小売り市場だと強調した。

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