米大統領候補バイデン氏の子息ハンター・バイデン氏のスキャンダルが『りんご日報』で報じられた件で、黎智英(ジミー・ライ)元社長は補佐のマーク・サイモン氏がかかわっていることを認めた。11月1日付香港各紙によると、米国の学者クリストファー・バルディング氏は先に偽名でハンター・バイデン氏の中国での利益に関する調査報告を発表。台湾の『りんご日報』は10月17日付で同様の内容の機密調査報告を入手したと報道していた。バルディング氏はNBCの取材に対して『りんご日報』から委託されて報告を書いたことを明らかにした。黎氏はサイモン氏がこの報道にかかわり、黎氏のプライベードカンパニーを利用して1万米ドル(約7万7500ドル)の金銭取引を行ったことを認めたが、黎氏は事前に事情を知らされておらず、サイモン氏は辞職を決定したことを明らかにした。民主建港協進連盟(民建連)の葛珮帆・議員は、何者かがトランプ大統領の続投を支援するためにバイデン氏のスキャンダルとなる報告を偽造したと指摘し、黎氏がかかわっていないとの説明に疑問を抱いている。葛議員はサイモン氏が元海軍情報員で背景が複雑であるためトランプ大統領の続投を支援していることは容易に想像でき、辞職は黎氏に疑いがかからないようにするためとみている。このため黎氏が本当にかかわっていないならばサイモン氏を横領容疑で警察に通報すべきと述べた。
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