香港海域で見つかり、衰弱していたアオウミガメ3匹が治療を受け、このほど海に返されるという明るい話題が報じられた。9月2日付政府公報によると、アオウミガメは絶滅危惧種で、香港で繁殖するウミガメはこのアオウミガメだけだという。このカメたちは少し前に吐露港(トロハーバー)と西貢付近の海域で市民が見つけた。発見時に2匹は衰弱していて、もう1匹はミニラフトの中から出られなくなっていた。保護された後は香港海洋公園(香港オーシャンパーク)に運ばれ、獣医師による治療を受けたそうだ。漁農自然護理署の話では、3匹の体重は10キロ~26キロで、甲羅の長さは43センチ~57センチ。すでに回復して健康状態は良く、海に戻せると判断されたという。いずれのカメにも識別用のマイクロチップとタグが埋め込まれたほか、甲羅には衛星追跡機器が装着され、今後カメの位置情報や餌場などのデータが収集できるようになっている。そして、9月2日に香港南部の海域に放流された。
(※写真・政府新聞処)

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