区政府は4月9日、香港における新型コロナウイルス感染症(COVID―19)ワクチンの供給は十分であるとして、アストラゼネカのワクチンは年内は供給しないと発表した。同日の香港メディアによると、政府はアストラゼネカのワクチンに関する一部の報道を懸念し、同社のワクチンは以前に発注したものであり、無駄を省くために今年は香港に供給する必要はないと判断した。アストラゼネカは「供給問題について香港特区政府と連絡を取り合っており、ワクチンの供給について双方が一刻も早く合意に達することを望んでいる」と回答した。アストラゼネカは、同社のワクチンが米国で行われた研究では予防効果は76%であり、接種した被験者の中で重症化したり入院したりした者はいなかったと述べている。英国、欧州連合(EU)、世界保健機関(WHO)も、新型コロナウイルスから人間を守るためにアストラゼネカのワクチンを使用することの利点は、リスクを大きく上回ると結論づけている。
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