スペインのファッションブランド「ZARA（ザラ）」の親会社「インディテックス（Inditex）」は、中国で展開する若手ブランド「ベルシュカ（Bershka）」「プルアンドベア（Pull&Bear）」「ストラディバリウス（Stradivarius）」の全店舗閉鎖を進めており、今年半ばまでに完了する見通しだ。１月１０日の香港メディアによると、これらブランドの公式サイトや天猫の旗艦店などEコマースチャネルは残し、オンライン販売に転換する。インディテックスはメディアの取材に対し「若手ブランドについてはオンラインストアやライブストリーミング、WeChatなどのソーシャルプラットフォームの活用など、Eコマースの展開を強化する」と回答。Eコマース事業は急成長すると考え、中国市場については常に楽観視していると強調した。一方、インディテックスは昨年末にアジア最大の旗艦店であるZaraの北京店をオープンしたほか、インタラクティブな商品表示のタッチスクリーンをはじめとする多くのテクノロジー要素を取り入れ、消費者に最新のショッピング体験を提供している。インディテックスは11月の売上高が前年同月比19％減、12月最初の10日間は欧州での新型コロナ流行の影響で13％減となっており、昨年の決算報告ではグループが1000～1200店舗の閉鎖を計画していることが明らかになっており、実店舗の閉鎖は事業再構築戦略の一環となっている。
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