米ブルームバーグは中国人民銀行(中央銀行)がマカオでデジタル人民元の導入を計画していると報じた。12月3日付香港各紙によると、ブルームバーグはマカオのカジノ監察協調局と幸運博彩承批公司がカジノ施設内でのデジタル人民元使用を検討していると報じたが、同局は2日夜、報道は事実ではないと釈明した。デジタル人民元の導入はカジノの仲介業務にさらなる打撃となる見込みだが、業界関係者はデジタル通貨導入が国際的な趨勢でカジノ客が多額の現金を所持しなくて済むようになるため、仲介人の運営モデルは変革しなくてはならないとの見方を示した。カジノ施設でデジタル人民元が導入されるということは、高額な賭けを行う中国本土からの客が人民元を香港ドルに換金する必要がなくなることを意味する。カジノ仲介人の貸し付けの役割が低下しカジノ客の現金流動の透明度が高まるため、マネーロンダリングまたはテロリストの資金調達に利用されるリスクが低減する。
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