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アジアー政治

カンボジアとの領有権問題でデモへ

10数年前に反タクシン組織のリーダーとして当時のタクシン派政権に抗議して大規模な反政府運動を展開したソンティ氏が来年、反政府街頭デモを呼びかける可能性があると報じられているが、ペートンタン首相はこのほど、「タクシン政権下で2001年にタイとカンボジアが取り交わした覚え書きを野党や反政府派が政府批判の材料に使っている。これに関連する反政府街頭デモには参加しないでほしい」とタイ国民に呼びかけた。

この覚え書きを巡っては、添付地図でタイ東部トラート県クート島の南側半分がカンボジア領とされていることから、タイの現政権がこの覚え書きに基づいてタイとカンボジアがともに領有権を主張している海域での共同海洋資源開発を進めようとしていることに批判が出ている。ただ、タイ政府は、この覚え書きのせいでタイが領土を失う可能性はなく、また、覚え書きをタイが一方的に破棄することも現実的ではないとしている。ペートンタン首相は、大勢の市民が街頭デモに参加する事態となれば、タイの経済にも観光業にも影響が及ぶと警告している。(『バンコク週報』より。https://bangkokshuho.com)

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