キャセイパシフィック航空は昨年、新型コロナウイルス感染症(COVID―19)流行と燃料ヘッジなど多くの減損処理により、216億ドルの赤字を計上した。3月10日の香港メディアによると、キャセイパシフィック航空のケニー・タンCEOはスタッフに手紙を送り「短期的な見通しは依然として厳しいが、過去1年間の経験により、衝撃に耐えるブランド力が強化された」と述べ、事業を支えグループの未来を守るために犠牲を払ってきたスタッフに感謝を表明した。また、現在行われている世界的なワクチン接種プログラムは心強いものであり、渡航制限解除への道を開くものであると述べ、全従業員にワクチン接種を呼びかけた。タン氏は各地で実施されている厳しい検疫措置により昨年の搭乗者数は前年のわずか13%にとどまっていると指摘。だが中長期的な見通しは非常に明るいと確信しており、現在、アフターコロナの回復と成長を促進するための一連の戦略に取り組んでおり、今後数カ月のうちに発表することを明らかにした。

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