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香港―社会

クラスター発生の飲食店、空調に問題か

新型コロナウイルス感染者が約50人に上るなど感染が拡大したレストランの空調システムに問題があることが分かった。3月2日の香港メディアによると、チムサーチョイのショッピングモール「K11 MUSEA」内にある潮州料理店「名潮食館(Mr.Ming‘s Chinese Dining)」ではこれまでに利用客22人、店員9人、および濃厚接触者18人の計49人が新型コロナ陽性と確認された。政府の専門家や大学教授らが3月1日に同レストランを視察したところ、店内空調の空気循環量が営業許可申請時に申告されていた数値と異なり、実際には基準の3分の1だったことが分かった。教授らは、人と人との距離が小さかったことや食器がウイルス汚染されたことによる二次感染がクラスター発生につながった可能性があるとみている。この報告を受け、モールを運営管理する「K11集団」は名潮食館の空調は独立したシステムで、ほかのテナントの空調とはつながっていないと強調。モール全体の通風システムは医療施設用に近い高水準のもので、送風前にUV消毒をするなど衛生的で、各テナント独自の空調システムの影響を受けることはないと説明している。K11集団は3月2日に、名潮食館とのテナント契約を終了すると発表した。

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