昨年から続く新型コロナウイルス感染拡大の影響で娯楽施設は3度にわたり休業を余儀なくされてきたが、その中でも香港市民に親しまれてきたカラオケ店が姿を消すかもしれない。5月4日付香港各紙によると、多くの店舗を展開するカラオケチェーン「Neway」の傘下である「Neway Music Limited」が清算申請をされたことがわかった。債権人の「香港卡拉歌曲版権聯盟有限公司(Hong Kong Karaoke Licensing Alliance Limited)」が先ごろ高等法院に申請した。Newayは、NewayおよびCEOというブランド名で香港域内でカラオケ店14店舗を展開し約500人の従業員を抱える。毎月の運営コストは2000万ドルに上るが、政府の防疫措置による休業で減収が続いていた。家賃滞納を含めた経費の未払いは、旺角店では1400万ドル、コーズウェイベイ店では1900万ドルに上るとも報じられている。また、休業中の給料は半額支給で、今年4月は無給だったという。かつては大きな人気を博したカラオケだけに、清算のニュースを知った市民からは「一時代が終わった」と残念がる声が出ている。清算に関するヒアリングは7月28日に開かれることになっている。
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