中国本土では新型コロナウイルス肺炎(COVID―19)流行が抑制され、基本的には地場感染が発生していないことから、旅行と消費が活発化し始めた。10月2日付香港各紙によると、国務院外交部はこのほど、国民に国慶節(建国記念日)連休の間は「必要のない限り旅行はしない」との原則を勧告。一部の国のコロナ流行状況は依然として深刻であるため、海外旅行はできるだけ控えるよう呼びかけた。海外メディアは中国の連休中の国内旅行の動向を注視しており、ロイターはこの連休で中国の旅行業は転換点を迎えると予測。英『フィナンシャルタイムズ』は今回の連休が「全国でコロナ封じ込めが成功した後の消費需要の最初の試金石」と指摘している。シンガポールの『ストレーツタイムス』も「世界の目はすべて中国の連休に向けられている」と述べている。中国各地の政府は消費を刺激するため、旅行優待券を配付するなどしている。
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