香港株式相場の下落傾向に歯止めがかからず新型コロナウイルス感染症(COVID―19)流行第5波が始まって以来、香港株市場では約9兆8500億ドルが蒸発した。3月16日付香港各紙によると、ハンセン指数は14日から2日連続で1000ポイント余り下落し、14日に20000ポイントを割り込んだのに続き15日は19000ポイントを割り込んだ。15日の終値は18415ポイント(5.72%安)で、2016年以降の過去6年で最低となった。同日の最安値は18235ポイントで、過去約10年で最低となる。香港株市場のトップである騰訊(テンセント)も300ドルを割り込み298ドルで引けた。外部要因ではウクライナ情勢、内部要因では新型コロナ流行状況と近隣の深セン市のロックダウンがある。ハンセン指数の重鎮であるテンセントとアリババについて大規模リストラの情報が流れたほか、テンセントは中国当局から史上最高の巨額の罰金を課される状況に瀕している。

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