尖東にある九龍シャングリラホテルで８月７日、石川県と北國銀行が共催した「北陸地域商談会」が開催された。
石川県を中心に日本の伝統的な香華品をはじめ、加工食品、地酒、さらに福井県、富山県からは温泉旅館やツアーの企画会社など、５７企業・団体が出展。石川県からはうち２９社は初出展となった。
今回初出展した山中漆器連合組合海外市場販路開拓委員会は4年前に発足されたもので「漆磨カップ」や「携帯電話ケース」などを展示。漆磨カップは新潟県燕市の研磨技法を用いたもの。泡をダイナミックに作る螺旋上の磨き筋仕上げを底面部分に残し、淵には泡をより細かクリーミーにするため工夫が施されている。これまでも外務省からの海外からのVIPが来日した際の記念品としての発注や、国際会議などでも使用されており、今年は経産省の後押しで出展に至ったという。
株式会社ウチキ代表取締役の打出浩喜氏は「香港はアジアのゲートウェイとして各地に発信できる場。中国本土のファンも多く、1日限りの商談会にも関わらず多くのバイヤーから売ってほしいと言われ、大変手ごたえを感じた」と述べた。今後はバイヤーからの依頼や中華圏に人気のゴールド、赤などを主流とした色合いの”海外輸出向け”商品にも力を入れていき、企業の記念ギフト商品としての販路拡大を目指す。共催の石川県のメインバンクである北國銀行はコンサル的な立場として成約までのサポートする。
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