珍宝海鮮舫(ジャンボレストラン)の沈没事件は注目を浴び、多くの市民が事故原因に疑問を抱いている。6月22日付香港各紙によると、香港天文台の華南海域の天気報告では、事故が発生した18日の午前12時半から午後11時半まで西沙の平均風速は時速7~12キロメートルで、風力は軽微。中国本土と台湾の気象部門によると、西沙群島では当時大波はなく、熱帯低気圧の形成も観測されていない。国際漁業連盟の楊潤光氏は、事故が発生した水域の水深は200~300メートルに過ぎないと指摘したほか、現在まで事故発生時の状況について説明がないことに疑問を呈した。楊氏は「タグボートの乗員はスマホを持っていたはず」と述べ、事故当時の写真が公開されていないことを疑問視。保険会社に保険金を請求するとすれば少なくとも証拠写真を提示しなくてはならないと指摘した。ジャンボの姉妹船である「海角皇宮」海鮮舫は先に香港から離れる際、大型専門運輸設備の半潜水艇を使用してフィリピンまで運び、さらにフィリピンから青島まで無事移動できたことを挙げ、今回なぜ同様の輸送手段を取らなかったかと述べた。

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