新型肺炎の影響で中止されていた「ワールドラグビーセブンズシリーズ」が3年ぶりに香港スタジアムで11月4日~6日の3日間、16チームが参加し開催された。3日間の観客数は6万5千人。日本からは、サイモン・エイモー監督率いるセブンズ日本代表が参加。初日、プールCのフィジーに12-59、2日目、アメリカに22-35、スペインに19-33と3戦全敗。3日目9位以下のトーナメント進み、プールB3位だったイギリスにも0-29で敗れたが、地元香港には24-17で勝利。最終戦のウルグアイには10-33で敗れ14位に終わった。優勝は、オーストラリア。最後の30秒で大会6連覇を狙うフィジーを逆転トライで劇的な勝利を20-17でおさめ、34年ぶりの栄冠を手にした。
9月29日に就任したばかりのエイモー新監督は、7人制イングランド代表キャプテンとして活躍し、16年リオデジャネイロ五輪で英国代表を銀メダルへ導くなど英国ではラグビー界の英雄。今年1月から男女7人制日本代表のテクニカルディレクターを務め、9月29日に男子監督に就任したばかりだが、「まだ先は長い。この3日間で得られたものは沢山あった。チームに波はあるものの成長を感じとっている。ワールドシリーズ初出場となった薬師寺晃(横浜キヤノンイーグルス)、丸尾崇真(神奈川タマリバクラブ)、栗原優(サムライセブン)が印象に残っており、古巣のイングランドに比べると経験には劣っているが、若いチームの良さを早く引き出したい」と抱負を語った。来年は24年パリ五輪の予選が控えており、今後の躍進が期待される。
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