セントラル雲咸街の蘭桂坊付近で6月10日未明、暴力団抗争による拳銃・刃物の傷害事件が発生した。同日の香港メディアによると、事件で3人が負傷、うち1人は腹部を拳銃で撃たれた。香港警察はこれまでに傷害企図と攻撃性の武器所持の容疑者で4人の男を逮捕した。警察の有組織罪案及三合会調査科の何振東・高級警司は事件の詳細を説明。事件は2つの暴力団勢力による闘争が背景にあり、薬物・違法賭博活動の利権絡みとみられる。事件では9ミリの弾丸が半自動拳銃から発砲されたもようだ。事件当時、第1勢力の車3台が横断歩道で停車した際、後続の第2勢力の車2台から8人が刀を持って降りてきて、第1勢力の車を襲撃。第1勢力はこれを受けて拳銃を2発撃った。警官が通報を受けて駆けつけたところ、6人の関係者を発見。いずれも第2勢力に属し、うち負傷していない3人(23~42歳)を逮捕した。1人は地元男性、他の2人は非華人だった。負傷した3人はいずれも非華人で、うち脚を負傷した軽傷の男性(36歳)がその後に逮捕され、逮捕者は計4人となった。残り2人の負傷者のうち25歳男性は腹部を拳銃で撃たれ、手術を受けている。もう1人(30歳)は頭部を負傷し、手術後の経過は安定している。また10日朝には元朗八郷で燃やされたワゴン車が発見され、第1勢力が逃走に使用した3台の車のうちの1台とみられる。

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