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香港―政治

セントラルの集会から上環の衝突に

7月28日にセントラルで開催された逃亡犯条例改正に反対する集会は銅鑼湾と上環・西営盤で道路を占拠し、上環・西営盤では警官隊との衝突に発展した。

28~29日の香港メディアによると、当初計画されていたセントラル遮打花園から中山紀念公園までのデモ行進について、申請者の劉頴匡氏は警察から反対通知を受け、遮打花園での集会については反対しないが午後11時までに終わらせることが条件となっていた。

だが午後3時に遮打花園に集まったデモ隊は東西双方に無許可のデモ行進を行い、銅鑼湾のそごう前と上環・西営盤の中央人民政府駐香港特区連絡弁公室(中連弁)と西区警察署の付近を占拠。銅鑼湾では歩道の鉄柵を解体してバリケードを作るなどしたが、上環・西営盤に集まったデモ隊と警官隊との衝突が始まると銅鑼湾のデモ隊は撤収した。

上環・西営盤ではデモ隊が数カ所で放火を行うなどし、警察は催涙弾や海綿弾などを放って排除を行った。海事處は越境フェリーとヘリのサービスを7時で停止し、香港マカオ・フェリーターミナルも運営停止。MTR香港島線は西営盤駅、香港大学駅、堅尼地城駅への列車運行を停止した。

香港警察は29日午前3時過ぎに記者会見を行い、西営盤・上環一帯での過激なデモ隊による違法行為で公共物が大規模に破壊され、至るところで放火が発生したと厳しく譴責。特に西港城付近ではダンボールを積んだ台車にバーナーで火をつけて警官隊に向けて推し出し、現場の人々の安全に深刻な脅威を与えたと非難。そのほかデモ隊は警官隊に向けてレンガ、ガラス瓶、腐食性液体、パチンコで攻撃し、デモ隊が所持していた射撃用の弓矢を押収したことなどを明らかにした。

事件により違法集結や攻撃性のある武器所有などで少なくとも49人を逮捕したと発表。また医院管理局によると、衝突によって16人が負傷し、12人が入院している。

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