特区政府は入境旅行ツアーに対する新措置を１１月１８日から実施し、１９日には新型コロナウイルス感染症（ＣＯＶＩＤ―１９）流行以降で初めてとなるタイからのツアーを受け入れたが、新措置の恩恵は受けられなかった。２０日付香港各紙によると、同ツアーの受け入れを担当した吉安旅運の黄志偉・総経理は、新措置では旅行社に事前に旅遊業議会に行程などの詳細を登録することを要求しており、政府は１８日になってから措置の詳細を発表したため登録が間に合わなかったと苦言を呈した。このためツアー客らのワクチンパスが「黄色コード」の間はホテルの客室でテイクアウトの食事を取るよう手配するしかなかったという。同社はタイから１９日に４０人、２０日に２０人のツアー客（３泊４日）を受け入れた。ツアー客が到着した１９日夜はホテルで海南鶏飯の弁当、２０日朝はサンドイッチを手配し、午前中にレパルスベイのビーチ付近の寺院を見学した後に尖沙咀のホテルに戻って昼食に焼き物ご飯の弁当を手配し、その後でロープウエーの昂坪３６０に乗って離島を観光した。黄総経理は当局が指定飲食店のリストを発表するかと思っていたが、１８日夜に旅行社が飲食店に連絡して旅遊業議会に登録することを知ったという。新措置の飲食店に対する要求も厳しいため、条件を満たせる飲食店は少ないそうだ。
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