香港には市民からの交通に関する苦情や提案を処理する諮詢委員会交通投訴組(Transport Complaints Unit=TCU)がある。その最新季報によると、タクシーサービスに関する苦情や提案が2024年第4四半期に大幅に増えたという。総数は24年第3四半期に比べ13・4%増の3899件。過去8つの四半期の中で最も多かった。24年通年ではタクシーへの苦情は累計で1万3096件で、前年に比べ14・4%増加した。同委員会では通年の苦情が増えたのは香港へ来る旅客が増えたことが主因だと指摘している。
苦情の内容については、ドライバーの違反行為に関するものが最も多かった。24年10~12月では苦情件数の96・6%を占める3779件が、目的地までの最短ルートを使わない、乗車拒否、ぼったくり、運転態度が不適切、無礼などの違反行為だった。また、そのうちの27%にあたる1021件は警察によるさらなる調査が進められたという。24年第4四半期に警察が違反切符を切ったケースは7件だったが、うち1人のドライバーは最短ルートを使わなかったとして法廷で600ドルの罰金刑が言い渡された。

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