香港金融管理局(HKMA)は、個人や企業が使用できる新しいデジタル通貨の革新的な使用例を模索するため、「デジタル香港ドル」パイロットプログラムの第2フェーズを開始した。9月24日付香港各紙によると、このフェーズでは11件のプロジェクトが選ばれ、12カ月持続される。HKMAの李達志・副総裁は、第2段階の焦点はプロジェクトを「便利」から「使いやすい」にアップグレードすることであり、プロジェクト実施の費用対効果は非常に高いとみていると述べた。現時点では第 3 段階を開始する計画はなく、デジタル香港ドルが導入されるかどうかは12カ月間のパイロットプログラムの結果次第となる。
今回、HKMAは「デジタル香港ドル」プロジェクトの研究をデジタル通貨エコシステムのより包括的な探求に拡張し、プロジェクト全体の名前を「デジタル香港ドル+」に変更した。トークン化の応用も研究していく。李副総裁は、第2段階の主な結果は来年末までに一般公開される予定であるが、その期間中に発生した問題がデジタル化によって解決できるかどうかに依拠していると指摘。目下のところデジタル香港ドルが推進されるかどうかは判断できず、また導入スケジュールもないという。
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