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香港―政治

デモ活動で沙中線の一部開通先送り

デモ活動で鉄道施設が破壊された影響から建設中のMTR沙中線ホンハム―金鐘間(ビクトリア湾横断部分)は開通が1年遅れるもようだ。

12月5日付香港各紙によると、香港鉄路(MTRC)は4月に沙中線ホンハム―金鐘間について2021年開通を目指していると発表。だが7月になって再度検討すると述べていた。特区政府運輸及房屋局は4日に立法会に提出した文書で「10月から東部線の施設がたびたび破壊を受け、夜間の運行終了後に既存の運営している鉄道システムの修理を優先してきたため、もともと夜間に行う予定だった新信号システムのテストや試運転が中止となり、沙中線の建設工事を行う時間も減少した」と述べ、沙中線ホンハム―金鐘間は2022年第1四半期に開通を先送りしなければならないと説明した。

またMTRCが路政署に提出した報告書によると、11月に東部線大学駅と近隣区間が深刻な破壊を受け、沙中線南北走廊工程で新たに設置した信号システムや機電施設も著しく損傷したという。線路に沿って敷設されたケーブルと信号装置が少なくとも80組含まれ、影響を受けた範囲は4キロメートルに及び修復は難しい。壊れた設備は新たに設置しなくてはならないため沙中線工事への影響を見直す必要があるという。

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