3年前の逃亡犯条例の改正反対デモの期間に馬鞍山で発生した「火だるま」事件で、被害者の近況が報じられた。11月10日の香港メディアによると、デモ隊に火だるまにされるという被害を受けた李氏をサポートしてきた民主建港協進連盟(民建連)の葛珮帆・議員はこのほど再び李氏を訪問。葛議員は李氏が数回にわたり皮膚移植手術を受け、理学療法と専門治療を行って体の状況は改善してきたことを明らかにした。ひじの関節は矯正手術を受けた後に伸ばすことが可能になり、指も以前に比べて動かしやすくなったという。だが皮膚移植手術の傷口はまだ血がにじみ出たり痒みがあり、頻繁に痛み止めや痒み止めの薬を飲まなければならない。両足は力がなく、つまずきやすい。左手の親指と小指はまだ伸ばすことができないが、李氏は最後に手術を受けた際に心臓が停止したことから二度と矯正手術は受けたくないため、左手は限られた動作しかできない。また心的外傷後ストレス障害(PTSD)によって現在でも情緒不安定となっている。放火した犯人はまだ逮捕されていない。
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