樹仁大学歴史系の周子峰・助理教授は著書『速読香港史』で、２０１９年の逃亡犯条例の改正反対デモの一部デモ隊が域外勢力の財政・物資支援を得ていたことが中央政府に「香港版国家安全法」の制定を決定させたと解説している。６月１４日の香港メディアによると、『速読香港史』は５月に中華書局から発行。上下２冊で、中学生向けの極めて簡単な香港史と銘打っている。上冊は古代から１９４９年まで、下冊は中華人民共和国成立から２０２０年まで、それぞれ香港の発展の軌跡をたどっている。０３年の重症急性呼吸器症候群（ＳＡＲＳ）と基本法２３条に基づく立法争議や、１９年の逃亡犯条例の改正反対デモを解説。同年７月２１日の元朗事件は逃亡犯条例の改正反対を支持するメディアによって警察と暴力団の癒着と断定され、デモ隊による中央人民政府駐香港特区連絡弁公室（中連弁）襲撃から世論の焦点をずらすことに成功したと説明している。
日刊香港ポストは月曜から金曜まで配信しています。ウェブ版に掲載されないニュースも掲載しています。時差ゼロで香港や中国各地の現地ニュースをくまなくチェックできます。購読は無料です。登録はこちらから。
