デング熱が世界的に流行する中、政府衛生署も祝日や連休で海外旅行が多くなるシーズンに向け、渡航中の衛生管理を呼び掛けている。10月9日付政府公報によると、今年10月3日まで確認されたデング熱感染例は累計77件。そのうち香港域外で感染した輸入例(潜伏期間中に渡航歴のある域外感染の患者)は73件だが、その中の12件は中国本土で感染した患者だ。一方、香港域内感染は4件となっている。今年の感染件数はすでに昨年通年の62件を上回っており、なかでも9月20日から10月3日の2週間以内に13件確認されるなど急増した。その13件のうち、2人は潜伏期間中にインドに、1人はネパールに渡航歴があったが、10人は広東省(仏山市9人、深圳市1人)への渡航歴があったという。広東省当局の資料によると、同省では9月に3000件以上の域内感染が確認されており、9月30日から10月6日の過去1週間に1764件の域内感染が出ている。なかでも仏山、広州、深圳、江門、中山で患者が多いという。週末や休日には本土と香港の往来が増えるため、衛生環境に気をつけて蚊に刺されないように注意を呼び掛けている。香港周辺地域や近隣諸国のデング熱流行情報については政府衛生防護中心のウェブサイトで情報を随時更新しているので参考にするとよい。

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