香港中文大学の盧煜明(デニス・ロー)学長が就任して3カ月余りが過ぎた。4月29日付香港各紙によると、盧学長は就任直後、8つの主要機関に対する政府の資金削減という課題に直面した。インタビューで「ある程度のプレッシャーはある」と認め、大学は科学研究の競争力維持や優秀な人材の誘致など戦略的な発展に注力していくと語った。米中関税戦争は世界経済に影響を及ぼしているが、現在の状況は香港が海外の科学研究の才能を吸収し、またもともと米国で勉強する予定だった留学生を吸収するのに有利であるとみている。
盧学長は香港中文大学の第9代学長。政府の予算発表に伴い、今後3年間、補助金を受けている8つの大学への資金が毎年2%ずつ段階的に削減されることによる財政的影響にどう対処するか、また、香港中文大学が約10億4000万ドルの準備金を政府に返還する必要があることが、彼の任期当初の課題の1つとなった。 同大学は来年、次の5カ年戦略計画を開始する予定であり、盧学長は現在、チームとともに新たな戦略計画を準備している。盧学長は、香港中文大学の今後の主要発展分野には、学生体験の向上、研究と革新の促進、人材ハブの構築、国際化の強化などが含まれると述べた。盧学長は香港中文大学が今後5年以内に「世界クラスの総合研究大学」になることを期待しており、科学技術研究の発展と人材の確保が最優先事項である。 「たとえ資金が削減されたとしても、これらのプロジェクトの推進を支援するために、どこか別のところから資金を調達する必要がある」と述べた。

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