インターネットが発展しSNSが普及するにつれ、ネットでの誹謗中傷も社会問題となってきたが、香港の小中学生の20%以上が過去にネットでのいじめを経験していることが分かった。11月10日の香港メディアによると、病院などを運営する「東華三院」のソーシャルサービス部門である青少年及家庭服務部は今年9月、小中学生がネットでのいじめに遭った際の対処方法とそのいじめが学生たちの精神に及ぼす影響についてアンケート調査を行った。回答者は832人で、うち276人が小学校高学年、556人が中学生だ。その結果、回答者の20%以上が過去にネットでいじめられたことがあると回答し、中でも中学1年生時の被害が最も多かった。また、最も多かったいじめ行為は罵詈雑言、噂話の拡散、嫌な写真のアップロードだった。一方、いじめへの対処法としては、回答者の71%がネットを使って報復すると回答。60%以上が保護者や先生、ソーシャルワーカーには報告しないと答え、学生がいじめ問題にうまく対応できていないことを反映している。いじめ被害者のうち30%が自殺を考え、29%は他人を傷付けようと考えたことがあると答えた。回答者の55%がネットでのいじめ問題を注視しており、43%は自分がいじめの対象になることを心配していることも分かった。
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