多くの市民が食品や日用品の買いだめに走った背景にはネット上で外出禁止令が出されるとの情報が流れたことがある。3月1日付香港各紙によると、立法会で「7日間の外出禁止令」の採決が行われたとの録音と文字の情報がネット上に流れ、市民に十分な食料を備蓄するよう呼びかけられた。立法会秘書処は2月28日、立法会とその委員会では何ら外出禁止令に関する討論は行われていないと釈明。立法会で行われる会議はいずれも公開で透明性があり、生中継されるとあらためて述べた。香港食品委員会の呉永恩・主席は「近く外出禁止令が行われるとしても、市民は商品の供給不足を心配する必要はない」と述べた。ネットに流れた録音では、パークンショップの全店舗が来週営業を停止するとの内部情報を入手したと語られていたが、パークンはこれを否定。店舗は通常通り営業すると述べた。立法会での審議はデマだと明らかになったものの、特区政府食物及衛生局の陳肇始・局長は28日、全市民強制検査の際に外出禁止令または店舗休業を行う可能性もあると示唆した。この情報によって再び買いだめの波が起こり、各地のスーパーでは多くの商品棚がカラとなった。

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