香港警察によると、オンラインショッピング詐欺の多くがコンサートなど大型イベントのチケットに関わるものだという。2024年に発生したサイバー犯罪は計3万3903件で、前年に比べ0・6%減少。被害総額は51億ドルを超えたものの、前年に比べ6・7%減少した。しかし、オンラインショッピング詐欺は1万1559件と前年に比べ30%近く増加していて、コンサートなど大型イベントのチケットに関わる案件はそのうちの15%以上に達し、被害額は1800万ドル近くに上った。昨年最も被害額が大きかった案件は、40代女性が通信アプリ「テレグラム」のグループチャット経由でコンサートのチケットを購入したケースだ。最初に購入した時にチケットが届かず300ドルを損失したが、その後エンターテインメント業界のスタッフを名乗る人物から連絡が来たため信用してしまい、優待価格でたくさん買えるという口車に乗せられ、1カ月内に合わせて256回も代金を振り込み100万ドル近くを騙し取られたのだという。香港警察のサイバーセキュリティーとテクノロジー犯罪を担当する網絡安全及科技罪案調查科は、オンラインショッピングは信用のおけるバイヤーを選び、できるだけ対面式で取引をするよう注意を喚起。支払いの前に売り手の電話番号や銀行口座、SNSの名称などの情報を精査するよう呼び掛けている。

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