香港は財政難に直面しており、収入を増やすために新たな発展の方向性を模索している。1月13日付香港各紙によると、袁國勇・教授と多くの著名学者は「科学者と一般市民」として、陳茂波・財政長官に提言を行った。香港は「開港以来170年で前例のない課題」に直面していることから、香港の医療ブランドの優位性を生かし、ハイエンドの医療サービスの開発に注力することを提唱。「寿命を延ばす」と「生活の質を向上させる」ことで富裕層の顧客を引き付け、同時に、観光、保険、資産運用業界に「連鎖効果」を生み出し、税収を増加させるという。政府はまた「最後のチャンス」を生かし、将来的に継続的な財政難に陥ったり、SARSやCOVID-19、その他の感染症よるロックダウンに直面したりすることを避けるため、戦略的に必要な医薬品や医療機器産業に投資するよう提言した。
新年度の財政予算案が2月26日に発表される。袁氏は龍振邦氏、陳福和氏、薛達氏、孔繁毅氏、金冬雁氏ら著名な学者とともに財政予算案についての草案を提出した。 袁氏らは2018年、国際情勢の変化が香港の土地売買、不動産、金融取引などに試練をもたらし、香港の国際金融センターとしての地位を揺るがす可能性があると予測していた。彼らの予測は「残念ながら現実になった」という。さらに地政学的な緊張の高まりにより、香港経済はパンデミック前の水準を回復できていない。香港は過去6年間のうち5年間赤字に直面した。地政学的緊張と経済の不安定さは今後10年から20年続く可能性があり、政府は座視せずに主導権を握り、長期的な利益のあるプロジェクトを迅速に開発して変革を起こすべきだと提案している。

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