汚職を取り締まる政府機関の廉政公署(ICAC)は2月8日、政府による助成金を不正に受給したとしてハンドボール競技の香港女子代表選手ら3人を起訴した。同日の香港メディアによると、被告はハンドボール女子代表のコーチ(34歳)と現役選手(26歳)、元選手(22歳)だ。政府民政事務署は2018年からスポーツ競技の成績向上を目的に指定競技の協会が推薦したアスリートに対し毎月4000ドルの手当の支給を開始。ただし、支給の条件として規定のトレーニングの出席率が80%以上であることが必要とされる。3人はこの制度を悪用し、19年4~9月に出席率をごまかして手当を申請したという。当局が通報を受けて調査を開始したところ、現役選手は手当2カ月分にあたる8000ドルを、元選手は同1カ月分にあたる4000ドルを不正に受給していたほか、元選手はほかにも1万6000ドルを申請していたことが分かった。当局は3人が共謀し不正受給しようとしたとして詐欺容疑で起訴した。3人は保釈されたが、来月裁判が開かれることになっている。

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