新型コロナウイルス肺炎(COVID―19)が多くの国で流行しているため航空輸送需要が大幅に低下し、多くの航空会社が旅客機だけでなく貨物機のフライトも削減している。
3月9日付『星島日報』によると、貨物は旅客機と貨物機のそれぞれを通じて香港に輸送されているため、旅客機のフライト減少は貨物搭載枠の減少も意味し、輸出入貨物の需要がある限りは貨物の航空輸送コストは上昇することとなり、通常に比べて4~6倍に膨れ上がっているという。香港では35%余りの航空貨物が旅客機に搭載されている。物流業界では、マスクなどの防疫物資は市場への供給量が増えているものの、依然として価格が低下しないことは物流コストが増えていることと関係あると分析している。
キャセイ・パシフィック航空はすでに2月から新型肺炎流行地域とを結ぶ貨物フライトを段階的に中止しており、現在、貨物フライトをすべて中止している地域は世界38都市に上る。香港貨運物流業協会によると、最近、欧州、東南アジアから香港への輸入する場合の航空輸送コストが上昇している。欧州は従来では1キログラム当たり1ドル未満だったのが最近は数ドルとなり、10倍に膨れ上がることもあるという。中国本土で多くの工場がまだ稼働していないことから、現在、香港の再輸出は多くないが、外国から輸入する物資が増えていることも影響している。
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