湾仔の香港コンベンション・アンド・エキシビション・センターでは7月17~23日に「香港ブックフェア」が開催された。
同フェアは今年で30回目。夏休みに重なる時期ということもあり初日の午前8時にはすでに20人が列をつくり、一番乗りの来場者は前日夜から並んでいたという。今回は39カ国・地域から686企業・団体が出展し、一般書、国際文化、幼児向け、英語など15のテーマで区分けされ、310ものセミナー、イベントが開催された。
今回のテーマは「SFとミステリー」。地元のSF・ミステリー作家をはじめ海外の有名作家を招き様々なセミナーが行われた。21日には代表作に『告白』があり「日本推理作家協会賞」や「本屋大賞」など受賞したミステリー作家の湊かなえ氏がKADOKAWAに招聘され講演会を行った。参加者の募集をかけた途端に満席になるほどの人気ぶりだった。他にも在香港マカオ・フランス総領事館が招聘したSF作家・ベルナール・ウェルベル氏、EUの在香港マカオ事務所が招聘したフィンランド出身のセリヤ・アハバさん氏らが講演会を行った。
ブックフェアは毎年100万人もの来場客が訪れているが、今年は「逃亡犯条例改正」関連のデモが相次いだ影響で来場者は昨年の104万人から98万人に減少。売り上げが昨年に比べ20~30%落ちたという出展者もいる。
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