香港と中国本土の政治・経済・社会ニュースを日本語で速報します
BRICS

ブラジルでBRICS外相会議が開催

中国は米国が開始した世界的な関税戦争に対応し「国際統一戦線」の構築を加速させている。5月2日付香港各紙によると、王毅・外相はブラジルで開かれたBRICS外相会議に出席し、「譲歩による解決策はなく、団結だけが唯一の希望だ」と強調。会議に出席した外相らは、世界的な「関税戦争」に反対し、保護貿易主義に断固反対することで一致した。ブラジルのルラ大統領は王外相と会談し、「相互関税に対する中国の断固とした強力な対抗措置は称賛に値する。中国の正当な行動は幅広い支持を得ている」と述べた。

王外相は4月30日のBRICS安全保障サミットで、「国際政治を取引化し、国際貿易を武器化し、何もないところから交渉材料を作り出すことは、国家間の信頼の危機を悪化させるだけで、世界の安全保障に対する真のリスクとなるだろう」と指摘。「歴史の岐路に立つ今、我々は単独行動主義の蔓延を許すべきか、それとも多国間主義を堅持すべきか。 BRICS諸国は明確な答えを出さなければならない。屈服することで抜け出す道はない。団結こそが希望の源である」と語った。王外相は、発展途上国のリーダーであり、南半球の最前線に位置するBRICS諸国に対し、正当な権利と利益が不当に奪われるのを黙って見過ごすことなく、権力者を止めるために断固として立ち上がるよう呼びかけた。

BRICS外相会議の終了後、ブラジルのビエイラ外相は記者会見で、参加した外相らは世界的な「関税戦争」に反対することで一致し、保護貿易主義に断固反対すると述べた。会合で発表された議長声明では、外相らは相互関税の濫用などWTO規則に違反する不公正な一方的保護主義的慣行を深刻に懸念しており、WTOを中核とする開放的、透明性、公正性、予測可能性、包摂性、平等性、差別のない多国間貿易体制を支持すると明記された。

今なら無料 日刊香港ポストの購読はこちらから
香港メールニュースのご登録

日刊香港ポストは月曜から金曜まで配信しています。ウェブ版に掲載されないニュースも掲載しています。時差ゼロで香港や中国各地の現地ニュースをくまなくチェックできます。購読は無料です。登録はこちらから