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アジア—経済

ベトナム、世界的なタイヤ製造拠点に台頭

ベトナムは2024年、技術ゴム製品の輸出額が40億米ドルに達し、自動車タイヤ製造のグローバルハブとしての地位を確立している。ホーチミン市ゴム・プラスチック製造者協会のグエン・クオック・アン会長によれば、ベトナム企業は競争力を強化し、持続可能な発展を目指してリサイクル材料の積極的な活用を行っている。2024年後半には、タイヤ業界の受注が年初に比べ10~15%増加し、技術ゴム製品の受注も20~30%の伸びを見せている。この成長は、国内原材料を確保したことで、競争力のある価格と品質を提供できたことが要因となっている。

しかし、プラスチック業界はプラスチック汚染やバージンプラスチックの使用削減といった課題に直面している。環境資源・環境省のファン・トゥアン・フン氏は、国際基準を満たすため、環境に優しい技術や材料の開発が必要であると指摘している。ベトナム国内には約2000社のプラスチック企業が存在し、その85%が国内企業であるが、外国企業は投資資本の40%を占めている。政府は国内企業の競争力強化を図りつつ、外国投資家の参入も期待している。「第22回ベトナム国際プラスチック・ゴム産業展」には700社以上が参加し、持続可能なリサイクル技術や循環型経済への移行が強調された。今後もベトナムのゴムおよびプラスチック業界は、持続可能な生産体制の構築と技術革新を推進していく見通しだ。

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