2024年のベトナム経済は目覚ましい成果を収め、2025年に向けても楽観的な見通しが示された。1月9日に開催された科学会議「ベトナムにおける市場と価格動向:2024年の分析と2025年の予測」において、こうした評価が共有された。
2024年のGDP成長率は7.09%に達し、目標の6~6.5%を上回った。一方で、平均CPI(消費者物価指数)は3.63%に抑えられ、上限とされる4~4.5%を下回った。この成果は、世界貿易環境の好転や国内の税制・信用政策、金利支援などが寄与したとされる。また、国際通貨基金(IMF)や世界銀行(WB)は、2025年の世界経済成長率を3.2%と予測しており、これはベトナムがGDP成長率6.5~7%を目指すための堅実な基盤となる。
CPIを4.5%以下に維持するためには、柔軟な金融政策と財政政策が必要不可欠である。通貨供給の適切な管理や原油価格の低下によって、2025年のCPI上昇率は約3%に抑えられる可能性がある。一方で、医療や教育、電力料金の調整がCPI上昇に影響を与えるリスクも指摘されている。しかし、積極的な政策運営によってCPIを3.5~4.5%に抑え、マクロ経済の安定を確保できるとの見方も示されている。

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