2024年が終わりに近づく中、ベトナムのGDP成長率は省庁や各部門の努力により7%の目標を上回ると見込まれると、計画投資省副大臣チャン・コック・フォン氏は述べた。副大臣は、ほとんどの国際組織が以前の予測と比べてベトナムの経済成長予測を上方修正したと述べ、第3四半期に政府に報告された同省の経済シナリオでは、台風・洪水・世界的な悪影響などの大きな混乱がないことにより、ベトナムが7%の成長目標を達成するための強固な基盤を持っていると付け加えた。その成長の原動力として、輸出の顕著な回復と予想以上の成長率が挙げられる。特に、世界的な投資環境が厳しいにもかかわらず、ベトナムへの外国直接投資(FDI)は好調となっている。更に、新規登録企業数は過去数か月で増加しており、投資家の経済に対する信頼が回復し高まっていることを示していると言われている。消費者支出に関しての成長はまだ予想に達していないが、クリスマスと新年の休暇中に消費が増加する可能性もあると、副大臣は述べた。
一方、ベトナム統計総局国民経済計算システム部副部長のグエン・デュー・フエン氏は、米連邦準備制度理事会(FED)の潜在的な金利引き下げは、固有のタイムラグがあるにもかかわらず、マクロ経済の安定とGDP成長の促進に役立つと主張した。2024年は世界経済の回復と政府の支援政策を元に、経済が安定的に拡大するの年になると予想されており、ベトナムはFEDの金融緩和政策と安定しているマクロ経済状況により、力強い成長の勢いを維持できると、副部長は付け加えた。2025年を見据えて、国会は6.5~7%の経済成長を目標としており、各省庁・部門・地方自治体に7~7.5%を目指すよう求めている。ファム・ミン・チン首相は、2024年からの勢いと大幅な制度改革に基づき、8%の成長目標を強く推進しようとするという。

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