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香港―経済

ペリオ、香港証券取引所に上場申請

ハイパフォーマンス・アウトドアウェアブランド「ペリオ(PELLIOT)」を展開するペリオアウトドアスポーツグループ株式会社は、香港証券取引所メインボードへの新規株式公開(IPO)申請を正式に行った。共同主幹事は中金公司(CICC)および中信証券(CITIC証券)が務める。今回の申請により、ペリオは「中国発の高性能アウトドアライフスタイルブランド」として初の上場企業となる見通しだ。2012年に設立されたペリオは、2022年から2024年にかけて純売上高を3.51億元から17.33億元へと拡大。年平均成長率は122.2%を記録しており、急速な成長を遂げている。2024年には、中国本土の高性能アウトドアウェア市場において、小売売上高ベースでトップ3に入り、市場シェアは5.2%に達した(出典:フロスト&サリバン)。

資金調達面では、これまでにテンセント、啓明創投、イノベーションワークス、金沙江創投、国元証券、安徽省・青島市の国有資本などから2度にわたる出資を受けている。特に2025年3月には、テンセントが追加で3億元を出資し、IPO前時点で最大の機関投資家(10.7%保有)となった。最終資金調達後の企業評価額は28億元に達している。ペリオは、インナーとアウターを自由に組み合わせ可能な3awy(3-in-1)設計のハードシェルジャケットをブランドの中核商品に位置付けている。軽量性と高い機能性により、ランニング、サイクリング、ハイキングなど様々なアクティビティで快適な着用感を実現。現在、ペリオは「中国初の単体ダウンハードシェルジャケット開発者」として広く認知されており、2022~2024年にかけてのハードシェルジャケット販売数は累計約380万着、年平均成長率は144.0%を記録している。さらに、ダウンウェア、フリース、ソフトシェルなど新カテゴリーへの展開も進めている。

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