新型コロナウイルス感染症(COVID―19)流行によって失業し、家賃が払えず路上で寝泊まりせざるを得ない香港市民が続出している。3月15日の香港メディアによると、昨年末の時点で特区政府社会福利署が登録したホームレスの人数は約1500人で、登録されていない人を除いても返還後で最多となっている。社区組織協会は、新型コロナ流行のためにマカオや中国本土から戻ってきた香港市民を含め、少なくとも2000人の路上生活者がいると推定している。新型コロナ流行のために香港に戻ってきた68歳のホームレス、阿力さん(仮名)は、昨年2月に実施された「隔離令」により域外で働くことができなくなって失業し、やむなく香港に戻ってファストフード店に滞在せざるを得なくなっている。幸いなことに彼は社区組織協会の助けを借りて生活保護を申請することができ、現在はホテルの部屋をシェアしている。

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