消費者委員会は先ごろ、市販の赤ちゃん向けボディーローションの成分検査を行い、その結果を9月15日に発表した。同日付香港メディアによると、調べたのは香港で市販されていてよく見かける40種。そのうち55%の検体はアレルギーを引き起こす可能性がある香料が含まれていることが分かった。そのうちの1種からは、アレルギー性が高く欧州連合(EU)で使用が禁じられているヒドロキシイソヘキシル-3-シクロヘキセンカルボキシアルデヒド(HICC)およびブチルフェニルメチルプロピオナール(BM HCA)が検出された。消費者委では、安全性を示すデータがない香料はメーカーが自主的に使わないようにすべきと指摘している。一方、今回の検体のうち8種には「低アレルギー処方」と表示されていたがアレルギー物質やが検出された。さらにその中の1種は「ホルムアルデヒド0%」および「ホルムアルデヒド無添加」と表示されていたものの実際には微量のホルムアルデヒドが含まれていた。このほか、ラベンダーの香りや成分入りと書いてあった9種の検体にはリナロールやシトロプテンが含まれていることが分かった。リナロールやシトロプテンは気化した後はアレルギー性の高い物質になるため、注意が必要という。消費者委員会では、商品の説明書きや表示をうのみにせず、赤ちゃんが香料に対するアレルギーや湿疹、ぜんそくを持っている場合には無香料の製品など適度な製品を選ぶよう呼び掛けている。
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