広東省地方金融監督管理局は先ごろ、マカオ証券取引所の設立案がすでに中央政府に提出されたことを明らかにした。
10月14日の香港メディアによると、マカオ金融管理局は「粤港澳大湾区の発展に呼応し、人民元建て決済の証券取引所の設立を検討している」と表明し、すでに国際コンサルタント会社に事業化計画の策定を委託したことを明らかにした。マカオ証券取引所を人民元オフショア市場の「ナスダック」にする考えだ。
香港中文大学経済学系の荘太量・副教授は「マカオはゼロから証券市場をつくることになるため、成熟するまでには一定の時間がかかる。だが香港市場の弱点を補うことはできる」との見方を示した。また広州市も先物取引所の設立を計画しており、香港と深センには成熟した証券市場があるが、荘副教授は「粤港澳大湾区内の取引所は相互の競争にはならず、先物、科学技術など分野によって役割分担ができる」と述べた。
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