マカオ衛生局疾病予防コントロールセンターは現地で初めて新型コロナウイルス感染症(COVID―19)ワクチン接種後に深刻な異常事件が発生したと発表した。3月10日の香港メディアによると、67歳の男性が5日、マカオの仁伯爵総合病院で健康診断の結果、禁忌事項がないことが判明したため、バイオNテックのワクチン「復必泰」の接種を受けた。だが9日夕方に左胸の痛みがあり、安静にしたら治まったが、10日になって症状が再発、悪化した。男性の心電図には心筋虚血が見られ、臨床的には急性冠症候群と診断された。現在、容態は安定している。同センターによると、この件は「ワクチン接種後の有害事象評価作業部会」に付託され、11日に会議を開いて検討することになっている。「復必泰」は2月末にドイツから香港経由でマカオに到着し、3日から市民への接種が始まった。

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