香港警察は１２月１８日、「地場マスク生産資金援助スキーム」で詐欺をはたらいた容疑で５人を逮捕した。１９日の香港メディアによると、５人の逮捕者のうち女性１人は「香港人マスク」を生産する会社の取締役、男性１人は「イエローファクトリー（黄廠）」の責任者となっている。「イエローファクトリー」は店舗設計で「康復香港、時代抗疫」とのスローガンを掲げるなど逃亡犯条例の改正反対デモを意識したものとみられたため、同社は「香港版国家安全法」に対抗する意思はなく職員と顧客に配慮し改装すると発表。銅鑼湾店と旺角店は１１月１８日に営業を停止し、再開時期はあらためて発表することにしている。一方、「香港人マスク」は「香港人医療用品有限公司」の全額出資で香港に設置したマスク生産ラインで生産されている。同社は輸出業、小売業、家庭主婦など各界関係者の出資で設立された。警察の発表では、犯罪グループはマスクの生産設備サプライヤー、原材料サプライヤー、マスク生産会社、マスク卸売会社の４社を装って虚偽の発注票を作って原材料価格をつり上げ、コスト価格以上の価格で政府にマスクを供給。政府はマスク１０００万枚を購入し、うち４００万枚の助成金として９１２万ドルを支払った。
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