マスク売買にかかわる詐欺や盗難が急増しており、香港警察の資料によると、3月4日までに通報があったSNSを通じた詐欺事件は1053件、被害総額は3600万ドルに上ることがわかった。
一方、3月8日付香港メディアによると、マスク詐欺の多くが買い手が騙される事件だが、先ごろ売り手が被害に遭う事件があった。香港に住むフィリピン籍の女性が数日前にマスクをネットで売り出したところ、3月3日に1組の男女から400箱を買いたいと連絡があったので値段交渉を進め、最終的に計11万5000ドル(1箱287ドル相当)で合意に達したという。
その後、男性と女性からそれぞれ代金を小切手で受け取りマスクを渡し、その小切手を銀行に入れたが、3月6日になって銀行から小切手が不渡りだと連絡が入ってやっと騙されたことに気付いたそうだ。警察では詐欺事件とみて男女の行方を追っている。

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