香港税関は先ごろ、六合彩(マークシックス=香港唯一の合法の富くじ)投票券の密輸を初摘発した。9月28日付香港メディアによると、当局は船舶を使った密輸について監視を強化しており、9月22日に元朗に面した海域で一艘のボートの貨物を調べたころ、未申告の物品が多数見つかった。押収されたのは、パソコンと携帯電話と怪しい箱が1箱。その箱の中にはマークシックス)の投票券がぎっしり詰まっており、約1万6000枚あったという。1枚の投票額はいずれも20ドルで、総投票額は33万ドルに達する。これらは9月22日に当選番号が発表されており当局が結果を調べたところ、600枚が当たり券で、獲得賞金は約7万ドルに上ると判明した。犯人はマカオや中国本土で当たり券を転売し、1枚につき4~13ドルの利益を得ようとしていたものとみられている。このたびの摘発で男2人が密輸容疑で逮捕された。当たり券は物証として当局が保管しているが、この後現金と引き換えるのか、その場合に現金をどう処理するのかなどまだ決まっておらず、律政司による法的意見を仰ぐそうだ。
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