運営・開発チームによると、ラオス・中国鉄道の乗客・貨物輸送量は目標を上回っており、鉄道がもたらす収益も予想以上となっているという。2021年12月3日から運行に投入され二年半、鉄道の年間乗客・貨物輸送量は既に開通後10年間の目標輸送量の乗客数360万人と500万50トンに近づいている。2023年、ラオス区間の鉄道だけで259万4000人の乗客を輸送しており、前年比85.8%の増加があると、ラオス・中国鉄道会社からの報告があった。
またラオス・中国越境列車は昨年、11万1000人の乗客を輸送したという。今年は6月19日まで、鉄道は既に前年比41.3%の増加があって、169万人の乗客を輸送しており、越境列車はその中5万6000人の乗客を輸送した。貨物の輸送量も大幅に増加しており、2023年ラオス区間の鉄道は408万9000トンで、前年比83.1%増となっている。これらの収益は、鉄道で増加した観光客数と減少した輸送コストによって貿易と投資が促進されたことと雇用が創出されたことでもたらしたホスピタリティ・サービス・貿易・投資分野での間接的な収益をまだ含まれていないという。
ラオス・中国鉄道は「一帯一路」構想の一部として、ラオス政府が国を内陸国から陸路繋がりを持つ国へ変えるような戦略をサポートしており、鉄道そのものも中国とASEAN諸国とのゲートウェイとなっていると言われている。全長422.4キロメートルのこの標準軌鉄道は、メーターゲージ(1メートル軌間)のラオス・タイ鉄道とビエンチャンにおけるタナレンドライポートコンテナヤード(Thanaleng Dry Port’s container yard)で合流し、そこからタイと他のASEAN諸国と繋がることになるという。先日、タナレンドライポートは初のマレーシア製のリース貨物列車を、マレーシアをタイ・ラオス・中国と繋がる國際鉄道貨物輸送システムであるASEAN特急の一部として迎えた。中国・欧州鉄道網を通じ、東南アジア諸国はヨーロッパと繋がり、タイからハンガリーへの貨物はわずか21日に届けるという。比べると、海上輸送で東南アジアからヨーロッパに辿り着けるには45日もかかる。

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