香港にカワウソが生息する痕跡が見つかり、注目を集めている。香港メディアによると、カドゥーリー農場の植物園が先ごろ、ランタオ島水域の大小磨刀海岸公園(The Brothers Marine Park)で考察を行った際に、カワウソのものと見られる乾燥した糞便を発見した。その後、DNA検査でユーラシアカワウソの糞便であることが確認されたという。同農場が公開している資料によると、過去にはランタオ島にカワウソが出没したとの記録があるものの確かな証拠はなく、1960年代にはすでにカワウソはランタオ島から姿を消したというのが通説となっていた。今回の発見は香港でこれまで知られてきたカワウソの分布範囲が顕著に拡大していることを表し、絶滅危惧種に対する新たな希望となりそうだ。また、香港のカワウソが海浜や湿地、内陸の河川にとどまらず、離島や周辺の海域に生息することも意味するという。同農場では2020年から香港のカワウソに関する調査を行っている。

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