数年前に中国本土産の上海ガニからダイオキシンが検出され大きなニュースとなったが、食物安全中心(CFS)は11月13日、香港域内で販売される「上海ガニ」のサンプル調査の結果を発表した。今回は輸入品および小売品から採取したサンプル82個について化学的な検査を実施。動物用医薬品(抗菌薬やマラカイトグリーン)、着色料(スーダンレッド)、人造ホルモン、金属(カドミウム、水銀)、ダイオキシンなどの含有量を測定したところ、すべて基準を満たし合格となった。CFSによると、上海ガニ販売には香港当局の許可証が必要であるほか、輸出地当局が発行した衛生証明書が必要で、カニの在庫は冷蔵庫に保管しなくてはいけないなど厳しい規則が設けられている。香港では政府機関の食物安全中心が定期的に食品の安全基準について検査を行っており、毎年、旧正月用のもちや中秋節の月餅、上海ガニなど、旬の食材にはとりわけ注目が集まる。
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