先ごろ香港海関（税関）と深セン湾出入境管理事務所が連携し、上海ガニの大量密輸を摘発した。１０月２５日付政府公報によると、１０月２４～２５日に中国本土から香港へ入境する車両４台の荷台を検査したところ、未申告の上海ガニと冷凍食品が見つかった。車両はいずれもトラックで、運転していた男４人（５２～５９歳）を密輸容疑で逮捕した。見つかったカニは大量で、その数およそ１万２０００匹、市価約６０万ドル相当。一方、冷凍食品は肉類や家禽類で、総量約７００キロ、市価約５万ドルに相当する。いずれも輸出地の当局による衛生証明書や産地証明書が付いておらず、販売許可証の規定条項に符合しないことが分かった。
税関は、未申告の物品の輸入および輸出は「輸出入条例」によって有罪となり、これに違反した場合、２００万ドル以下の罰金または最高で禁固７年の刑罰に処されるので、安易に密輸に手を出さないよう呼びかけている。また、食物環境衛生署によると、香港で販売する食物については「公衆衛生及市政条例」によって「輸入品、地元産にかかわらず人間の食用に適すること」と定められており、これに違反した場合、５万ドル以下の罰金または最高で禁固６月の刑罰に処されるという。
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