2年前に武漢市での新型コロナウイルス感染症(COVID―19)流行対策を指揮して「人民の英雄」と呼ばれている中国工程院医薬衛生学部院の張伯礼・院士は3月2日、『星島日報』の単独リモートインタビューに応えた。3日付同紙によると、張氏は「中医薬による新型コロナ治療は顕著な効果を表している」と言明。張氏が率いる中医薬チームは最近、天津市ですべてのオミクロン感染者を治癒させ、香港のために天津の経験を提供したいと述べた。またゼロコロナ政策を堅持することは「生命を尊重する徳政」と指摘し、香港は中央の支援の下で新型コロナとの戦いに打ち勝てるとの見通しを示した。天津は1月から全国で最初の大規模なオミクロン対策の場となり、中医薬チームは約70人の感染者の治療を行い、1人も重症化する患者はいなかった。重症患者に対する中医薬と西洋薬を合わせた治療でも1人も死亡者は出なかった。天津では2月24日に感染者ゼロを実現。市内の累計患者は431人(地場感染)で、うち80歳以上が8人、10人余りは深刻な持病を抱えていたが、100%治癒して退院した。

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